ミニマルな生活に興味はあるもののパートナーや家族の理解が得られず、断捨離がうまくいかなかった経験はありませんか?
パートナーや家族から理解が得られないと、せっかく自分が頑張って断捨離をしても、どんどん無駄なモノが増えるし部屋は散らかるしイライラしてしまう…なんてことになりかねません。
結果、ミニマルな生活を挫折してしまうことに。
この記事では、パートナーと一緒に断捨離をして、ミニマルな生活を目指す方法についてお伝えします。

【記事の内容】
- パートナーがモノを捨てない理由
- 相手にも断捨離をしてもらう方法
- 相手に行動してもらうためのOK行動・NG行動
- ミニマルな生活は自分と相手に居心地のいい環境を作ること
■パートナーがモノを捨てない理由


あなたがもし現在一人暮らしをしているのであれば、ミニマリストになるのにこれほど最適な環境はありません。
自分にとって大切なモノを考え不要なモノを手放せばいいだけだから。
一方で、同棲中のカップル、結婚して落ち着いてきた夫婦、子供もいる家族など、自分の他に一緒に生活をする人がいるのであればそうはいきません。
自分がモノを減らしても、相手がモノをたくさん持っているのであればなかなかミニマルな生活が進まないからです。
パートナーの山積みのクローゼットを見てイライラしたり、リビングに置きっぱなしのモノを見てげんなりするかもしれません。
きっと「なんでこの人はモノを手放してくれないんだろう?」と思うでしょう。
ですが、闇雲にイライラしても自分が疲れるだけ。
まずは相手がなんで協力的ではないかを考えてみましょう。
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◎育ってきた環境が違う
「育ってきた環境が違うから、好き嫌いは否めない。」と有名な歌にもあるように、価値観は育ってきた環境によって変わってきます。
もともとミニマルな生活を送っていた人同士であれば、家の中にモノが少なくても特に違和感はないでしょうが、相手がたくさんのモノに囲まれて育ってきたのであればミニマルな生活に興味を示さなくても仕方ありません。
我が家でも、僕は小さい頃からずっとバスタオルを使っていたのですが、相手はフェイスタオルで拭いてしまう派で、最初は戸惑ったり。
相手の実家はわりと田舎で家の中にたくさんのモノがあるので、モノを少なくすることに抵抗があったりとしていました。
人はこれまで自分がいた環境を求めるものです。
お袋の味しかり、家事だって各ご家庭のやり方が踏襲されているはず。
育ってきた環境が違うので、モノに対する考え方や居心地がいいと感じる環境が違うのです。
◎目指しているものが違う
人が行動をするには何かしらの目的が存在します。
ですが、この目的を家族と理解できていないことが多いのです。
例えば、家事をする人が、洗濯の手間を減らしたい、掃除の手間を減らしたいという目的でモノを手放したいと思っていても、家事をまったくしない相手からしてみると「なんでそんなことするの?」と思ってしまうわけ。
もっというと、必要性がわからないのに「片付けてよ」「モノを捨ててよ」「なんで買ってきたの?」と怒られるからたまったものではありません。
ますます、片付けや断捨離に抵抗感を示してしまうでしょう。
「我が家も毎度毎度ゴミを出して散らかして…」と相手にイライラしたものです。
ですが、相手からしてみると「これで生活できているんだからいいじゃん」というわけ。
目的が違えば当然行動も変わってきます。
◎脳の構造が違う
環境や目的以前に、男と女は全く別の生き物。脳の構造が違います。
男性は論理的に考えて判断をする。女性は感情や経験から考えを導き出す傾向がある。という話ってよく聞きますよね。
論理的な思考を好む男性に対して「片付けてよ!気持ち悪いよ。悲しいよ。」と感情に訴えかけても、「気にしすぎだなぁ」と動いてもらえません。
一方で、感情や経験に基づく思考を好む女性に対して、「こういうメリットがあるから片付けて欲しい」と論理的な説明をするだけでは「細かい人だなぁ」と思われて終わりです。
「男と女はまったく別の生き物なので分かり合えない。」という人もいるくらい、考え方は異なるもの。
「なんで相手は理解してくれないんだろう?」と思ってしまうのも当然なのです。

■相手にも断捨離をしてもらう方法


現時点で相手が断捨離に協力的でなくても悲観することはありません。
なぜなら、ライフスタイルや価値観は都度変化していくものだから。
いきなり全く別人のように変えることはできませんが、ゆっくりとミニマルな生活を受け入れてもらうようにしていけばいいんです。
この章では、パートナーにも断捨離に協力してもらう方法。パートナーがいても断捨離を成功させる方法についてお伝えします。
◎自分が手放している姿を積極的に見せる
いきなり相手を変えるのは難しいので、まずは自分が手放している姿を見せていきましょう。
この時大切なのは、手放すことによってあなたの毎日が素晴らしいものになっていることを印象付けることです。
「モノが減っていることで、生活がしやすそう。」
「僕は探し物ばかりだけどあの人は探し物がほとんどなくて楽そうだな。」
「クローゼットの中綺麗だな。」なんて印象付けたら自然と相手も断捨離に興味が湧いてきます。
まずは自分が楽しんでいる姿を見せることが大切です。
とりわけ、家の中で自分がよく使う場所を断捨離すれば、相手にも迷惑がかかりませんし自分もハッピーな気持ちになります。
我が家もまずは僕が使うデスク周りや自分のクローゼットから着手。料理もほとんど僕がしているので使いやすいように断捨離していきました。
少なくとも自分がよく使う場所はスッキリするので、気持ち的にもだいぶ楽になりますし、相手も興味を示してくれるのでいいことづくめですよ!
◎目指す姿を共有する
パートナーにも断捨離に協力をしてもらいたい場合、必ず目指す姿を共有するようにしましょう。
なぜなら、目的もなく断捨離をするのは苦痛でしかないからです。
相手の立場になってみるとわかると思うのですが、断捨離に興味がない人は今の環境で問題ないと感じています。
それなのに「モノを捨てろ」「片付けて」とガミガミ言われるのはストレスでしかありません。
「なんで捨てないのいけないの?」という状態では断捨離に乗り気がしないのも当然ですよね。
ですが、目的を共有することによって断捨離をする意味が明確になります。
我が家の場合、「掃除をクイックルワイパーで完結させたいからラグは処分したい」「床にモノを置かれると掃除がしづらいから困っている」
「洗面台周りにモノが置かれると拭くときにどかさないといけない」「こたつでご飯を食べるようにしたいからダイニングテーブルは手放したい」
など目的を伝えるようにしました。
目的があって納得をしてもらえれば相手も協力してくれます。
”目的”といわれると困ってしまう人は、どんな生活に憧れるか話すところからはじめてみてください。
◎しれっと手放す
最後は少しパワープレイな感じがしますが、しれっと捨てるのも有効な手段。
全然使っていないモノや、いつあったかわからないモノはしれっと処分してしまいましょう。
相手も気づいていなければモノが少なくなることに抵抗を示しません。
この際、大切なのが相手が不要なモノを処分すること。
間違っても大切にしているモノを勝手に処分してはいけません。
我が家の場合、使っていない食器や埃をかぶっているダイエット器具。ボロボロのタオルなどはしれっと手放しました。
「使っていなさそうだけど怪しいかな?」と思うモノは期間を決めて隠しておくのもおすすめの方法。
3ヶ月くらい経ってもまったく反応を示されなければ必要ないということ。処分してもかまいません。
実際、我が家ではこの方法をとって「なんで捨てたの?」と怒られたことはありません。
徐々に周りのモノを減らしていけば相手もモノが少ないことに違和感を感じずなれることができます。
■相手に行動してもらうためのOK行動・NG行動
パートナーと一緒に断捨離を進めるには【目的を共有する】【まずは自分がやっている姿を見せる】【しれっと捨てる】の3つが大切です。
ですが、そのほかにも気をつけておいたほうがいいことがあるのでお伝えします。
◎ガミガミと怒る。
断捨離に限らず家事全般に言えることですが、ガミガミと怒ることは絶対にNGです。
相手に大きなストレスをかけることになり、協力したくなくなってしまうからです。
「なんでやってくれないの」「片付けてよ」と言いたくなる気持ちはよくわかります。
ですが、相手からしてみれば今の生活でもいいと思っているのになぜたくさんモノを捨てないといけないの?と言う感じ。
せっかく毎日がよくなるように行う断捨離なのに、パートナーとの関係がギクシャクしてしまっては元も子もありません。
ガミガミ怒ることはやめましょう。
◎捨てるモノを相手に確認する
あまり必要としていないモノでも改めて「これ捨てていい?」と聞かれると「え、また使うかもしれないからダメ!」って答えたくなってしまうのが人の性です。
断捨離をしようとしている人であれば手放す決断もできますが、断捨離をしたいわけではない相手にとっては酷です。
そのため、処分すると決めたモノは逐一確認するのはNGです。
しれっと捨ててしまうのも優しさですよ。
◎コミュニケーションをとる
「捨てるモノは相手に確認せずしれっと捨てましょう。」といいましたが、日々のコミュニケーションは大切です。
日々コミュニケーションをとっておくことで、相手が何を大切にしていて、なにが不要なのかわかるから。
我が家でも、「あれ最近エアロバー(振るだけで二の腕や全身のシェイプアップができるダイエット器具)使わなくなったね。」と聞いてみたら「普通に筋トレすることにした」と返ってきたり。
動作が遅くて使わなくなったマウスがあることがわかったりと不要なモノがどんどん出てきました。
会話の中で本人が気づいて捨ててくれることもありますし、そうでなくても、見当をつけておけばしれっと捨てる時に役立ちますよ。
◎感謝の気持ちを伝える
パートナーが頑張って断捨離をおこなってくれたら絶対に感謝の気持ちを伝えましょう。
「すごいスッキリしたありがとう。」「使いやすくしてくれて助かる。」などです。
間違っても当たり前だと思ってしまってはいけません。
相手が一歩行動してくれた時がチャンス。積極的に褒めて気持ちよく断捨離をしてもらいましょう。
◎ストイックにやりすぎない
家族の賛同がない状態で、自分一人だけストイックなミニマリストを目指すのはNG。
例えるなら普通の公立学校でみんな楽しく部活動がしたいのに、一人だけ全国制覇だ!って言って厳しい練習を強制しているようなもんです。
スラムダンクの赤木と同じですね。

「お前とバスケするの息苦しいよ」ってみんな離れてしまいます。
ストイックにやるのは同じ目的を持った仲間ができてから。
まずは相手も心地いいと感じる範囲でミニマルな生活を目指していきましょう。
■ミニマルな生活は自分と相手に居心地のいい環境を作ること

ここまでパートナーにも断捨離を行なってもらう方法についてお話をしてきました。
これで相手も断捨離をしてくれる!と思う人もいるかもしれませんが、その考えは危険です。
嫌がる相手を無理に動かすことはできません。
僕たちができることは、あくまでも相手に理解をしてもらえるよう目的を伝えること。ミニマルな生活がいいものだと知ってもらうことです。
相手を変えるなんてことはできないので、あくまでも少しずつミニマルな生活のよさを知ってもらうようにして下さい。
◎まずは自分ができる範囲で居心地がいい環境を
相手を無理に動かすことはできません。
なので、まずは自分ができる範囲でミニマルな生活を送るようにしてみてください。
自分のデスク。身につける服やバック。自分のクローゼット。家の中で生活の比重が高いスペースは必ずあるはず。
それらが自分の過ごしやすいように、不要なモノを減らしていくだけでもストレスは軽減されていきますよ。
◎パートナーと一緒に居心地が良い環境を
家族でミニマルライフを目指す上で一番大切なことは「相手と自分にとって居心地がいい環境を作っていくこと」です。
ミニマリストの本質は、モノの数に囚われない幸福を手に入れること。
自分のやりたいことや好きなモノに集中することにあります。
にもかかわらず、モノの数を巡って大切な人と喧嘩をしてしまったり、家の雰囲気が悪くなってしまっては本末転倒ですよね。
自分ができる範囲で居心地の良い環境を作る。相手にとっても居心地がいいと感じる環境はあるのでそこは認めてあげる。
そうすることで、その家なりの過ごしやすい環境がきっと作れます。


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