「モノに支配されず自分の好きなことをする。」そんなストレスフリーで自由な生活を目指す際に、「ミニマリスト」と「シンプリスト」という人たちを目にします。
「やりたいことがあるから自由に使える時間が欲しい。」
「部屋の中にモノが多くてごちゃごちゃするのがストレス。」
「インスタ映えするようなおしゃれな部屋にしたい。」
など、目的はそれぞれあるとは思いますが、「ミニマリスト」と「シンプリストどちらを目指すのがいいのでしょうか?
ミニマリストとシンプリストのどちらも経験した僕が、それぞれの違いや共通点についてお伝えします。
【この記事の内容】
- ミニマリストとは
- シンプリストとは
- ミニマリストとシンプリストのちがい
- ミニマリストとシンプリストの共通点
- ミニマリストとシンプリストのどちらを目指すのがいいか?
■ミニマリストとは

ミニマリストとは、必要最小限の物だけで暮らす人たちのことを指します。
「ミニマル(minimal)=最小限」から派生した言葉で、大量生産・大量消費の現代社会と相反し、モノ以外の豊かさを追求しています。
「ミニマリスト」と聞くと、「テレビや冷蔵庫、食器も手放しました」と狭くて何もない部屋で生活する人のことを想像しがちですが、それは誤り。
ミニマリストは、あくまで自分にとって不要なモノを手放してモノに縛られない生活を実現しようとしているんです。
そのため、自分が必要と思うモノであればちゃんととっていますし、モノの数がそこまで少なくない人もいます。
自分にとって不要なモノを手放しているかが重要です。
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■シンプリストとは

シンプリストとは、シンプルで統一感のある暮らしを好む人たちのことを指します。
「シンプル(simple)=質素、単純」から派生した言葉で、たくさんモノを持つのではなく、暮らしの要素を単純化して生活しています。
ミニマリストと違い、モノの数にはそれほど執着していません。
モノを減らすことよりも、インテリアの色を統一するなどすっきりした空間に見せることに重きを置いています。
家具や食器の色が統一されていたり、洋服もシンプルなモノで着まわしていたりしていますね。
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■ミニマリストとシンプリストとの違い

先にミニマリストとシンプリストについてそれぞれ特徴をお伝えしました。
「ちょっと違うのね」という印象は受けたのではないでしょうか?
実際、家になにもない状態を目指す極端なミニマリストでもない限りそんなに大きくは異りません。
ですが、モノの数に関する考え方、インテリアや持ち物に対する捉え方が変わってくるのでそれぞれの違いについてお伝えします。
◎ミニマリストとシンプリストの違い①:モノの数に対する考え方
ミニマリストとシンプリストの大きな違いは”モノの数”に対する考え方です。
基本的にミニマリストは必要最小限のもので暮らすことをよしとしているのに対し、シンプリストはモノの数には拘りません。
なので、ミニマリストは趣味のモノなど自分にとって必要なモノ以外は手放してしまいます。
一方で、シンプリストは「モノが多くてもスッキリと見せられればOK」という考え方。
スッキリ見せる収納を工夫しクローゼットの中も整理整頓されています。
◎ミニマリストとシンプリストの違い②:部屋の統一感に対する考え方
ミニマリストは、「自分にとって必要な最小限のモノだけで暮らす」ということを大切にしています。
そのため、モノの数を減らすことに重きを置いており、部屋に統一感を持たせることはそれほど重要ではありません。
一方で、シンプリストは統一感を持たせることでスッキリした空間を作っています。
なので、部屋を白やモノトーンで統一するなどこだわりがあるんです。
例えば、ミニマリストであれば機能面を重視し色味は気にしない買い物でも、シンプリストであれば部屋の色を考慮し検討していきます。
もちろん、ミニマリストの中にも色味や統一感にこだわる人もいます。
ですが、どちらかというとシンプリストの人の方が、空間作りに注力している傾向にあります。
■ミニマリストとシンプリストの共通点

ミニマリストとシンプリストの違いについて触れてきましたが、ミニマリストとシンプリストには共通点も多く存在します。
だからこそ、違いがわかりづらいんですよね。
この章では、ミニマリストとシンプリストの共通点についてお伝えします。
◎根底にあるシンプルライフという考え方
ミニマリストとシンプリスト、それぞれ根底にあるのは”シンプルな生活を送ろう”という考えです。
噛み砕いていうと、自分にとって必要なモノ、好きなモノ、好きなことを大切にした生活をしよう。という考え方です。
例えば洋服。流行りでなんとなく買ったものの自分にはあまり似合わず箪笥の肥やしになってしまっているってもったいないですよね。だったら多少高くても自分の好きな服を買ってお気に入りの服を着て過ごしている方が毎日ウキウキします。
他にも食器や家具。貰い物やつい買ってしまった安物でごちゃごちゃした経験はありませんか?自分が「これいいな」と思ったモノで生活をすれば生活が豊かになります。
モノ以外にも人付き合いや予定。いきたいわけではなかったけど、誘われた手前断れずに参加した飲み会などはありませんか?人付き合いは大切ですが、自分がやりたいことに時間を使った方が毎日が充実します。
このように、余計なモノにお金や労力、時間を使わずに、自分の好きなことに集中しようというのがシンプルライフです。
これはミニマリストもシンプリストも変わりません。
◎部屋がスッキリ片付いている
モノの数への執着は違えど、部屋がスッキリと片付いているという点に関していうとどちらも同じです。
不必要なモノに囲まれているとストレスになりますし、集中力も削られてしまいますからね。
不要なものは減らし、スッキリと片付いた空間を作っています。
◎モノへの依存がない
ミニマリストもシンプリストもモノに対する依存が少ないです。
「自分にとって必要のないモノは手放す」という考え方は変わりません。
そのため、流行に流されたりなんとなくで買ってしまったりということは少なくなります。
◎自分の好きなモノに囲まれている
ミニマリスト。シンプリスト。どちらになっても自分の好きなモノに囲まれるようになります。
不要なものは手放し、自分にとって必要で欲しいと思ったモノを手に入れるようになるからです。
「安物買いの銭失い」と言いますが、なんでもかんでも買っていると、いたずらにお金を消費してしまい欲しいモノが買えません。
それよりも多少高くても自分が「いいな」と思ったものを買った方が幸福度はずっと高くなりますよ。
■ミニマリストとシンプリストのどちらを目指すのがいいか?

ここまでミニマリストとシンプリストの違いや共通点を見てきました。
似ている部分もありますし、違う部分もあったと思います。
あくまでイメージですが、図にするとこんな感じ
「不要なものは持たない」という大枠でのミニマリストの中に、
「とにかくモノを減らす!」という修行僧みたいな生活を送るミニマリストがいたり、
「自分にとって不要なモノを手放してスッキリした空間が作れればいいんだよ」という無理のない範囲でおこなうミニマリストがいます。
そして無理のない範囲でおこなうミニマリストの中に、「正直モノの数は重視していない。それよりも統一感のある空間が作れればいいんだよ!」というシンプリストがいます。
◎どちらがいいというのは正直ない
正直いって、ミニマリストの方が優れている。シンプリストこそがあるべき姿だ!という考え方はありません。
モノの数をどうしようが個人の自由ですから。
どういう生活をしたいと思うか。好みや自分にとっての楽さの問題です。
”自分にとって必要なモノだけを手元に残す”これが意識できていれば、充実した生活を送ることが可能です。
◎僕の場合
僕の場合、モノが多いことで片付けが大変なことや、部屋がごちゃごちゃして集中できないことに嫌気がさしてミニマリストを始めました。
ですが、スマホで動画を見ているといってもテレビも必要ですし、土鍋でご飯がたけるといっても炊飯器だって必要と考えています。ストイックなミニマリストには到底なれません。
一方で、おしゃれな部屋に憧れはあるモノの、細かく整理をしたりインテリアにこだわりをもって映える空間を作る気力もないので、シンプリストではないですね。
なので、無理のない範囲でモノを減らしできるだけモノに統一感を持たせようと頑張っているミニマリストという感じでしょうか?(笑)
ミニマリストとシンプリスト。どちらにとっても自分が好きなモノやコトに集中できる環境が整っているかどうかということ。
どちらを選ぶかなんてそのための手段に過ぎませんし、明確な差はありません。
自分に合ったやり方で、好きなモノやコトに囲まれた生活を送ってみてはいかがでしょうか?
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20代の会社員は試して欲しい。お金が増えるミニマリストという生き方。
参考:
「ミニマリスト」「シンプリスト」の違いって?物を大切にする生活へ
ミニマリストとシンプリストの違い〜シンプルライフの考え方〜
シンプリストとミニマリストの違いは?どっちを目指せばいいの?
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